ボクシングの練習方法
ボクシングの練習方法について解説します。
ボクシングは最も有名な格闘技ですから、知らない人はいないでしょう。 具志堅用高、辰吉丈一郎、長谷川穂積、亀田三兄弟などが日本人としては有名ですね。
ボクシングの練習は、走りこみ、シャドー、ミット打ち、スパーリングが主な内容です。
走りこみはボクシングにはかかせないトレーニングです。 ボクシングはものすごいスタミナを使います。 トップ選手の試合は3分×12Rが行われますから、その間、スタミナをもたせなければなりません。 まず、朝早くに起きて10キロ程度を走ります。
辰吉選手は、朝のランニングは絶対に欠かさなかったそうです。 たとえ、前日の夜に飲みすぎたり、体調がいまいちだったとしても、必ず走ったそうです。 「休んでしまったら自分に負ける」という言葉を残しています。 ですから、やると決めたら必ず走るようにしましょう。
また、ランニングだけでは足りません。100メートル程度のダッシュを何本も行います。 毎日30本くらいはやりたいものです。 これはラッシュをかけるときのスタミナに大きくつながります。
シャドーはボクシングの基礎を作る練習です。 3分シャドー、1分休憩、3分シャドーを繰り返します。 これは試合になれるためです。
シャドーでは、実際に相手をイメージして行います。 相手のパンチも想定して交わしながら、自分のパンチを打ち込みます。 ジャブ、ストレート、フック、アッパーをうまくコンビネーションとしてくりだします。
ミット打ちは練習仲間やトレーナーにミットをもってもらってやります。 ミットめがけてパンチを繰り出します。 ミットをもっている側の人はたまに、ミットを使ってパンチ繰り出します。 それをよけるようにしてください。 一方的にパンチを出すだけだと相手の攻撃に対応できなくなるため気をつけましょう。
スパーリングはヘッドギアをつけておこないます。 これはダメージを蓄積させないためです。 スパーリングは実戦形式で行うものですが、いきなり全力で戦うようなことはしません。 通常はマススパーと呼ばれる少し力を抑えたスパーリングを行います。 全力でやっていたらとても体がもちません。
スパーリングではそれまでの練習の全てをだします。 シャドーやミット打ちとは異なり、パンチが簡単には当たらないことに驚くでしょう。 スパーリングをどれだけ行うのかが試合に大きく影響してきます。 できるだけ多くのラウンドをこなすようにしましょう。
プロボクサーの壁はそれほど高くはありません。 運動神経のいい人が1〜2年真面目に練習すればなれます。 プロ野球選手やプロサッカー選手になるためには、子供のころからやり続けてもなかなか難しいものです。 競技人口が違いすぎますから当然です。 しかし、プロボクサーになることはできても世界チャンピオンになるのは並大抵のことではありません。