柔道の立ち技の練習方法
最強最速の柔道練習法を解説します。
柔道の立ち技には、背負い投げ、一本背負い、大外刈り、内股などの技があります。
背負い投げと一本背負いで重要なのは膝をしっかりまげて、背中をピシッと伸ばすことです。 初心者は猫背になりがちですが、それでは相手を持ち上げるためのバネが足りなくなります。 しっかり、背を伸ばすように気をつけましょう。
大外刈りは身長の高い選手が得意技とします。プロレスラーの小川直也選手が柔道時代に得意技としていましたね。 ポイントはしっかりと相手の真横に踏み込んで、刈る方の足首をピンと伸ばして刈ることです。 右組みなら右手を、左組みなら左手をしっかりと吊りあげることで相手を崩します。
内股が得意なのは井上康生選手が得意としていました。 内股では相手の下に潜り込むようにして踏み込み、自分の体に相手の重心をのせることが重要です。 それが出来ていないと、相手は全くもちあがりません。 膝の溜めが重要になりますから、スクワットなどをして日々筋力トレーニングを行いましょう。
立ち技の練習では打ち込みと投げ込みを行います。 打ち込みは投げる直前までの動作を繰り返すことで、徹底的に動きを体に覚えこませる練習です。 投げる直前までですので、実際に投げる筋力はなかなか鍛えられません。 そこで、3人打ち込みという練習も行います。
3人打ち込みでは、通常の打ち込みに加えて、一人が受けの人を後ろから支えて投げ飛ばされないようにします。 したがって、打ち込む人は思いっきり投げ飛ばすようにして練習ができます。
投げ込みでは、ひたすら相手を投げ続けます。投げられる方ほ人は、むやみに抵抗をしてはいけません。適度に力を加えることを意識してください。 投げられ続けているとダメージが蓄積されていきますので、マットを使うのも効果的です。
最後は実戦形式の乱取りを行います。乱取りでは、試合だと思って全力で練習しましょう。 ただし、練習ですので、危険を伴うような練習はさけてください。例えば、巻き込み系の変則的な技です。 練習の段階でそのような技ばかりをだしていると、いつまでたっても上達しません。
柔道の寝技の練習方法
柔道の寝技の練習方法を解説します。
柔道の寝技は近年では軽視されており、すぐに待てがかかるようになってしまいました。 しかし、立ち技の強い選手に勝つにはこの寝技が武器になることが多いです。
けさ固めは、自分の脇に相手の腕をかかえこみ、もう一方の手で奥襟のあたりをつかみます。 ポイントは相手の上に乗りすぎないことです。乗りすぎるとブリッジで返されてしまいます。 もうひとつのポイントは相手の腕をしぼりあげるようにして、相手が動かせないようにすることです。
横四方固めでは、相手の奥襟と股のあたりをつかみます。胸を張って、がっちりと脇をしめることがポイントです。 横四方は腕がらみ(アームロック)などの関節技に移行しやすい利点があります。
立て四方がら目では、相手の首と片腕を抱え込みようにして、相手の両足に絡みつきます。 この時も胸を張ってブリッジされないようにしてください。 相手があまりに暴れるようでしたら、タイミングを見計らって肩固めに以降してください。
関節沢には腕十字固めと腕がらみがあります。 腕十字では相手の親指を天井に向けて、自分のお尻を相手に近づけるのがポイントです。 腕がらみでは相手の手首をしっかりつかむようにします。
送り襟絞めなどの胴衣を使った絞め技では、胴衣を相手の首に巻きつけるのではなく、手首のスナップで絞るようにして締めあげます。
近年では、総合格闘技などで寝技が使われています。 総合格闘技の重要な要素であるブラジリアン柔術は、寝技に特化した柔道といえます。 寝技に関して言えば、柔道の金メダリストよりも、柔術のヒクソングレイシー、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ファブリシオ・ヴェウドゥムなどのほうがレベルが高いのは明白です。
実際に、柔術や総合格闘技の試合で、柔道の元メダリストや強化選手が、柔術のトップ選手に寝技で負けを喫することはよくあることです。
ですから、寝技を強くなりたい柔道選手は、ブラジリアン柔術のジムに出稽古にいくのも良いでしょう。